染色実験
アクリル絵具を活用したスタンプ技法による模様づくりをするにあたり、布描き用メディウムでどの程度染まるのか実験しました。
コットン100%の布に、ニンジンの輪切り&段ボール片をスタンプ。
比較検討するために4方法で実験です。
左から順に「某メーカー染め絵の具100%」「アクリルガッシュと専用メディウムを1:1で混ぜたもの」「アクリル絵具のみ」「水彩絵の具と専用メディウムを1:1で混ぜたもの」
スタンプした直後の写真。発色はアクリル絵具が一番良いようです。
洗濯機で1回あらい、脱水、乾燥させたもの。どれも白っぽくなってますが許容範囲です。
次に、直接石鹸をこすりつけ、スタンプ部分をしっかりもみ洗いしました。どれもそれなりに薄くなっていますが、一番変化が少ないのは染め絵の具のような気がします。でも圧倒的に色が鮮やかなのはアクリル+専用メディウムです。
角度を変えた写真。鮮やかさの違いが良く見えます。メディウムを混ぜた水彩絵の具も想像以上にしっかり残っています。
実験用に準備した絵の具が残ったので、手元にあるエコバッグにスタンプして遊びました。
円はアクリルガッシュ+専用メディウム、線は染め絵の具です。
何をねらいにするのかで、色落ちの許容範囲も変わると思います。
また、作家さんの染色作品がいかにしっかりと作られているものかを知る切欠にもなるかもしれません。
これを高校生向けの題材にアレンジするならどんな展開の仕方があるか、ちょっと考えてみようと思います。