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展覧会のご案内

これから始まります展覧会のご案内です。
 10月22日(木)より日動画廊本店にて「第45回日動展」が開催されます。
今回のDM作品は藤島武二の「屋島」。勢いのある筆さばきが素晴らしくて、ずっとデスクそばの壁に飾っています。今回は以前ご紹介させていただいた、敷地内の叢を描いたF10号を出品しています。
 そして10月30日(金)からは「改組 新 第7回 日本美術展覧会」が開催されます。
こうして展覧会に出品できるとは、春には考えられませんでした。
見通しが立たない毎日が続き、初夏を迎えるころにはとにかく疲れきってしまい「今年はとてもじゃないけど出品できない」と思いながら過ごしていましたが、不思議なもので本格的な夏に入る頃にはいつも通り制作モードに入れました。その季節になると地面から生えている植物のように。
ただいつもと異なることは、人との接触の問題が。
コロナで大変なことになってからは、いつどうなるか分からなかったのでモデルさんをおよびしていません。そこで今年の日展は思い切って大きな鏡を購入し自画像を制作することに決めました。
自宅に届いた鏡はとても大きくて、しっかり室内空間も映るので、これなら描けるとスタートしましたが・・・。
初日で筋肉痛。
自分がモデルをしながら描くというのはこんなに不自然で大変なことなのかとびっくりしました。自画像を制作される作家さんの体がしっかりしている理由がよく分かりました…(いや、やる前に気が付かなくてはならなかったのですが!)
こりゃ大変なことをスタートしてしまったと思っても後の祭り。
こういう機会でもなければ描けなかったものを描くと決めたのだからと、とにかくしっかり鏡を見ることに徹しました。それこそ、高校生が50号に自画像を描くように、50歳前になってこういう制作をしてみるのも絶対意味があるぞと自分に言い聞かせて。
100号に下描きを終わらせるだけでも大変でしたが、それでも見たいときに観察できる制作というのは勉強になりました。その分、必要以上に常に様々な情報が見えるので、鏡に映るものにかなり翻弄されましたが。
出品前になって、このままでは表現じゃなくてただの習作だよなぁと気づき、明快にするべく画面を一気に整理。そんなこんなで、作品集荷当日までバタバタしました。
「こりゃまいった!」と思った初日。
ポーズでは腰を掛けていますが、よく考えたら100号って立ち上がらないと描けないわけで(笑)。
最初は全体の明度をグッと上げて軽やかに仕上げようと考えました。
が、これでは鏡越しに見る鮮やかな緑の印象が弱くなってしまいます。
そこで、ドアの向こうをエメラルドグリーンにつぶしてみることに。
この方がパンチがあるかなと。この時点では周辺部はグレー系です。
研究会での反省も踏まえ、色のテンションを上げて、一気に画面を緑でまとめることに。
画像は作品写真にPCで色を付けて構成の再検討をしているところ。
何と出品2週間を切ってます。どうして早く思いつけないのだろうかと思うのですが、ここまで時間を掛けたからできた処理かもしれないわけで、必要以上に反省はしていません。右のキャンバスも突き抜けさせてみましたが、結局元に戻しました。
未熟な部分を取り上げたらキリがない作品ですが、今年だから描けた作品です。最終的な完成の様子は、会場でご覧いただけますと嬉しいです。
*******
さて。
そろそろ西粟倉の山々も変化が出てきました。
11月中旬までの仕事がひと段落したら、どこかへスケッチに出掛けたいなと考えております。
寒くなってきました、皆様もお体に気を付けてお過ごしください。

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