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長く使っていると…

今日、アトリエで愛用していた某スポーツメーカーのシャワーサンダルの甲を覆う部分が外れてしまいました。
初めて講師として中学校に勤務した時に買ったサンダル。25歳の時に買ったものが49歳まで使い続けられたわけで、これはもうメーカーさんに感謝状をお送りしたいレベルです(使い込みすぎて写真をアップするのは控えますが)。もちろん2代目も同じものを買います。

さてさて、あらゆるものに寿命というものがあり、長く使っているとそのうち痛んできます。
今日は制作中に「これはもう老眼鏡を使わなくてはどうしようもない!」という瞬間がやってきました。とうとう眼鏡を掛けて絵を仕上げることに。

細かいものが見えなくなる分、何か別のものが見えたり表現できるのではないかと、根拠のないロマンティックな想いだけでノー眼鏡での制作を続けてきました。とはいえ、これまでで一番不便を感じていたのは小品へのサインぐらいで、制作中に気になることはありませんでした。思い返してみればエッジを鋭く描くことが不得手になってきたなとはうすうす感じていたような気もしますが、そもそもエッジを効かせた絵を描いていなかったので、切実に感じていなかったんです…。

ところが。

数日前、急に通常サイズの文字ではスマホ画面に表示される文字が見えなくなり、表示設定をかなり大きな文字に設定。それにつられてか、画面の仕上げの場面で細かな描き込みができなくなりました。画面上の焦点が絞れないのでいつまで経っても完成しない。仕方なく眼鏡を掛けて面相筆を持ち仕上げていくと…あっという間にまとまるじゃないですか。

うーむ。
よく見えるとよく描けるんですねぇ…。勉強になりました。

そういえば、初めて老眼鏡を掛けたとき、こんなに量感が見えるんだと驚いたような気がします。もう、つまらないこだわりは捨てて、日常的に老眼鏡を首から下げて暮らした方がいいですね。

ちなみに今日仕上げた絵は9月5日の山陽新聞読者文芸のカットです。
もしもご覧になられたら、どの部分に困って眼鏡を掛けることにしたのか想像して楽しんでくださいね。


↑使用している眼鏡は100均のもの。
眼鏡入れは「そのうち使うことになるから」と2012年に夫が買ってくれたもの。
愛用しています。

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