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酒井賢展へ

昨日、高校時代の恩師にご案内いただいた「油彩画&映画美術グラフィティ 酒井賢展」へ出かけました。

会場に向かう前に、まずは腹ごしらえ。真庭方面に出掛けた時に寄らせていただいている「真庭あぐりガーデン」へ。久々にランチをいただき、買い物や、ウサギやカピバラの様子も楽しませていただきました。

ゆったりと贅沢な時間を過ごすことができました。


***


さて。
酒井さんのお作は一度新庄村で開催されていた展覧会で拝見したことがあります。その時から色がきれいで画面構成が面白い作家さんだなぁと思っていました。

今回は映画美術のお仕事での作品も並ぶということで(携われた映画は大変多く「日本の一番長い日」「海峡」「居酒屋兆治」「博士の愛した数式」、ゴジラシリーズと、すぐ思い浮かべることができる名作揃い!)一体どんな会場になるんだろうと楽しみに足を運びました。

入り口近くに並べられた貴重な資料の数々。


会場に入ってすぐ目に留まった犬吠埼の絵。細やかで色彩も美しかったです。

ふと国吉作品を思い出したフォルムと色。細部までナイーブで美しい…。


構成が素敵な作品。近くで拝見すると柔らかく大らかなタッチの上に主調色の反対色の極細の線がさりげなく入っていました。




会場に並んでいた作品の一部をご紹介。





映画美術の資料はとても綿密。
油彩画同様にぬくもりが感じられるものでした。

会場で酒井さんご自身にお会いすることもできました。
「絵画制作は自己満足だ」と自嘲気味におっしゃられていた酒井さん。
しかし、柔らかな筆致、丹念につくりこまれているマチエールや色の重ねの感じ、独特な構成は、すべて体温を感じる仕上がりになっていて、酒井さんが画面とどのような距離で、どのような時間を重ねていたのかが良く伝わり、作品と作家の誠実な関係がそのまま鑑賞者と作品の関係へフィードバックされている素敵な作品群だと感じました。こんなふうに制作ができたら素敵でしょうね…。

なかなか出掛けられないのですが、道中の山の木々の様子を楽しみながら美術展に足を運ぶことができ、とても充実した一日となりました。

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打って変わって今日は家で一日事務仕事です。苦手な仕事なので絵の締め切りを理由にずっと避けてきたのですが、そろそろ始めなくては大変なことになりそうです。

そのストレスでしょうか、今朝ホックニーの画集と、ホックニーの絵画史の本を注文しました。色がきれいな酒井さんのお作を拝見し、無性に眺めたくなったのも大きな理由。

今日初めて知ったのですが、ホックニーはiPadで作品を描かれているそうで。その作品群をネットで検索した所、色もタッチもそれはそれは豊か!しっかりと描き込みもされていて素晴らしかったです。絵画史の本の副題は「洞窟壁画からiPadまで」となっており、ホックニーがどんなふうに絵画史を語るのかがとても楽しみです。

本の到着を目の前のニンジンにして頑張ります。

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