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回復期


六月五日に岡山光風会展が終了してから二週間が経とうとしています。
この二週間は私にとっての「回復期」でした。


五十歳になって、ますます重要だなと感じているのが「回復期」の設定。
毎日の暮らしの中にも必要だし、大きな仕事の後にも必要。
年齢と、抱えた仕事の大きさで回復期に必要な時間が変わってきますが、身体に正直に動くようにしています。その次に優先するのは気分ですね。

多くの方がすでに実践されているんだと思うのですが、私はそこの塩梅が下手。
脳が暴走(?)するタイプなので、忙しくなったり責任の重い仕事になると、休息がとれなくなってきます。軽い不眠症にもなってしまうし。

身体の不調が気持ちの不調につながり、結局仕事や制作の質が落ちてしまう。
仕事や制作のためにも、たっぷりと回復期を設定し、何もしない日や、全く違うことに夢中になる時間を取るようになれたのは、結婚して生活環境が変わったことが大きいと思います。
(それでも夫には、休むのが下手だといわれることが多いのですが)

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そこで、もう少し自分の身体の声を聴こうと思って今年から始めたのが体調日記。
その日の体調や気分を記録するノートは、月間ブロック式のスケジュール手帳を使っています。自分の主観でものを書くと決め、「疲れた」「しんどい」など正直に記入しています。自分の休息のために時間を使えたり、楽しいことがあった日は蛍光ペンで色をつけます。
すると、繁忙期はいかに自分を大切にしていないのかが一目でわかります。全然楽しいことがない1カ月とか。疲れているだけの期間とか。
こういう記録をつけることもできないぐらい疲れている期間も結構あります。


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回復期にやることはざっとこんな感じ。

〇最初の一週間…気力の回復は難しいので、やりたかった作業的なことをこなして充実感を得るようにしています。

1 まずは何もしない一日を設定する。大概午後から雑務をすることになるけれど。
2 一日外へ出かけ、美味しいものを食べる。温泉に入れたら最高。
3 やりたかった家の仕事を片付ける。今回は草刈等。
4 やりたかった手仕事をする。今回はいただいた籠の補修と活用するための持ち手作り等。
5 アトリエに入る。でも最初は入るだけ。疲れているので最初の一歩もハードルが高い。



〇次の二週間…気力・体力の回復を実感しながらゆるゆる過ごします。

1 少しずつ仕事モードに戻る。採点仕事や授業プリントづくりなどを丁寧に行う。
2 この先一~二ヵ月のスケジューリングができるようになる。気力が戻ってきた証拠。
3 制作がしたくなる。短時間でも筆を握る。気力・体力が回復した証拠。
4 一日のやることリストが作れるようになり、サクッとタスクを達成できるようになる。

フルで勤務されている方と違い、週1~2日の定期的な休息日が取りにくいので、プロジェクトが終わるごとに、スイッチを一旦切って、アイドリングしながら元の暮らしに戻るまとまった時間が必要です。


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この記事の写真は、昨日仕事終わりに立ち寄った高松城址の風景。
いつもなら、少しでも早く帰りたくて、寄り道なんてしないのですが、車を停めて散策をしました。もう十年近く県南と県北の往復をしていますが、仕事帰りに自分のための散歩&休息時間を設けるのは年に一度もないことです。なんだか勿体ないことですね。


今からでも遅くない、
寄り道、回り道をもっと楽しもうと思った、回復期終盤の夕べでした。

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