長い時間を掛けて
明日の夜からまた上京なので、県北から県南への移動時間を考えると、あと24時間で9割方完成させたい大作が2枚。総社芸術祭用の120号×2枚。
乾燥時間と集中力との勝負です。
ところが先日ブログにアップした黒い風景が、結構派手に乾燥促進剤を投入したにも関わらず乾かない。見積りが甘かった・・・。
仕方ないので家の外に出して干してます。夕方までには表面だけでも乾いてくれたらグレーズ&描きこみができます。
そして今はもう一枚の作品を加筆修正中。
以前光風会展に出展したものの、思ったように仕上がらなかった作品です。
(その部分)
赤ちゃんが登場する作品です。もうこのモデルさんは4歳児クラスになるはず。
修正したいと思いながらも、なかなか手をつけられなかった作品なので、何とか作品に仕上げたい。
制作中は絵に関するいろんなことを考え、思い出します。
今日はずっと頭の中で1つの言葉が繰り返されていました。
「時には調子よりも優先しなくてはならないものがある」
高校時代、制作中に美術の先生が掛けてくださった言葉です。
すると芋づる式に、様々な方が掛けてくださった言葉が思い出されます。
「怖いのは何となく描いていても、描けちゃうから、絵になったような気がすることだ」
これは大学の先輩の言葉。時間が経って、本当にそうだよなぁと痛感します。
当時からそういう部分が私にはあったのでしょうね。
その場では頭で理解した気になっているのですが、実際に制作のなかで消化するには時間が掛かります。
それは、全身で理解して全身で放出するものだからかなぁと考えます。
多分、今判った気になったことも、さらに「判ってなかった!」と思う瞬間が来るんでしょうね。
面白い世界で、好きなようにさせてもらっているなと感謝。
さて、がんばろう。