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平四郎15歳の春。

実家の犬、平四郎はこの春15歳になる。
去年、耳が聞こえなくなり、目は白内障になってきた。足もフラフラ。

だけど食欲だけは変わらず旺盛。
子どもの頃から人間の膝の上で甘えている。
体が大きくなったので、全く膝の上におさまらないんだが、彼にしてみたら「どうして人間は小さくなったの?」という感じなのだろう。



でも年齢が年齢なので、飼い主としては複雑なのだが、何となく、彼の先々のことを思ったりしている。
いつまで膝に乗ろうとしてくれるのかなと思いながら、スケッチをした。



こういうとき、スケッチができるというのはいいものだなと思う。







さて、いつまでも人間の膝にいたいものの、最近は随分暖かくなってきたので膝で寝転んでばかりはいられない。
暑さに耐えられなくなった頃、彼は人間達が集う居間から離れ、隣の座敷の隅へ移動する。



畳がひんやりして気持ちが良いからではないかと思っていたが、実家の母は「あそこに行くと、みんなの様子を眺めることができるから」と説明してくれた。

言われてみたら、そんな気もしなくもない。
あれほど人好きの犬なのに、一番遠い場所へ移動してこちらを見ている。

彼も、彼なりに、この光景を目に焼き付けておきたいと思っているのかもしれない。
そう思うと、彼の心も、人間と同じように年月を重ねて成熟し、心の世界が深く広くなっているようにも感じられる。





食べ過ぎとはしゃぎすぎに注意して、まだまだ長生きして欲しい。

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