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美しいものはすぐそばに

先程提出物のチェックが終わり、何だか幸せな気分になったのでブログを更新します。
今日は珍しく授業について。

さて、短大一年生の最初の授業は、美しいものを発見するという内容です。
中学時代に美術の授業を受けたきり、ほとんどの学生が美術から離れています。
苦手意識を抱いた学生も多いので、まずは美しいものをみつけてみる活動から。

①模造紙一杯のドローイングの中から美しいと感じた部分をトリミングし、それにタイトルや物語を付ける。

②スマホで学内の美しいと感じた場所を撮影。より美しく見えるようにトリミングをして提出をする。

*学生写真の一部 いろんな写真が集まりました。

③1週間「美しいもの日記」をつけてみる。毎日美しいと感じたものについて言葉で残していく。

④友達が撮影した写真を構成美の要素に着目しながら鑑賞。保育士になった気持ちで、良い所を褒めるコメントを書く。

⑤友達から寄せられたコメントを読み感じたことを書いて記録する。

ここ数年、最初の2回はこの流れで授業を進めていますが、課題を確認していて楽しいのが「美しいもの日記」。
家庭での学習習慣がある学生、作文が苦手な学生、それぞれの特性も分かるのですが、苦手は苦手なりに、面白い表現をするので興味深いです。そして、日記を通して、学生が空を見上げたり、雨上がりの空気の匂いを嗅いだり、空腹時に見たレンコンの天ぷらの写真にときめいたりしている様子が感じられて何だかほっこりとします。

そして一週間日記をつけてみた感想を読むと「意識してみると日常は美しいもので溢れている」というコメントが多く、うんうん、そうだよね、忙しくて気が付かないだけで、沢山美しいものがあるねと私も心で頷きます。
この時いつも浮かんでくるのが手塚治虫のマンガ「ブッダ」の一コマ。
「アナンダよ 世界は美しい…」



こんな幸せな気持ちを曇らせないような毎日を過ごしたいものだなとしみじみ思った夜でした。

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