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クレヨン箱と小さな猫。

台風の影響で新幹線も止まる今年のお盆。
皆様いかがお過ごしですか。

先週の今日(6日日曜日)は展覧会「第5回福寿草の会」の最終日でした。酷暑の中、多くの方にご来場いただきました。ありがとうございました。お陰様で、充実した良い展覧会となりました。大作展は運送コストの問題で開催していませんでしたが、こういう展示もいいものだなと感じました。

今週は展覧会後の事務仕事のみならずいろいろありました。まだ仕事は残っているし、制作も進めなくてはならないのですが、今日は休日と決め、朝から愛用している水溶性クレヨンの整理をしました。


こちら、昨日スケッチした市松。
水溶性クレヨンで描いています。2008年に画材店のセールで沢山色数が入っているものを購入、以来私のスケッチでは欠かせない相棒です。そのうちだんだん短くなり、スケッチに持参しやすいからと羊羹が入っていた箱にぐちゃっとまとめて入れていました。昨年ばら売りで新たにまとめ買いし「このままではいけない、箱を改造しなくてはすぐ痛むぞ」と思いつつ、手付かずのまま1年経っていました。これ、私によくあるパターンですね(笑)。

こちらがその箱。今回の整理で蓋が外れないよう、不要な段ボールで帯も作りました。
これまでは輪ゴムで蓋をとめていたんですが、何度弾けて袋の中でクレヨンが散乱したことか。このひと手間がどうして今までできなかったのでしょう・・・。

改造後の様子。

鉛筆とガッシュの白も入れています。トレイは3層になっており、一番上は一番短いクレヨンを並べています。

全部を広げたところ。パソコン用キーボードの空き箱を使ってトレイを作成。羊羹の箱を留める帯はキーボードの空き箱にマスキングシートを貼って仕上げました。

昔は手作りの収納ケースを作るより買ったものを使えばいいと思っていたんですが、こういう小さなDIYが自分自身を潤してくれます。年配の女性がちょっとした紙細工やパッチワークを楽しみ、使っている様子を観ることはあっても、将来自分がするとは思いもしませんでした。不思議なものです。愛着のあるもののために手を掛けるとか、不要になったものを活かす工夫をするというのは、自分を大切にする行為に似たことなのかもしれません。


月曜日、義父に借りていた私や夫の新聞記事の切り抜きを返却しました。ありがたいことに、10年以上の小さな記事も切り抜いて保存してくださっていましたのです。そのことを全く知らなかったのですが、自分の個展で過去の記事が必要になり尋ねたところ、カゴ一杯に入った切り抜きを貸してくださいました。深い愛情に感謝です。私は自分のことを後回しにしてしまう性質で、このようなものを管理するのはとても苦手です。自分が参加していた展覧会のDMなども捨ててはないけれどどこにあるか分からない状態。切り抜きをする時間、それを一箇所にまとめておく…。その様子を想像すると、大切に生きなくてはと思います。この機会にファイルを購入、自分で保管ができるようになれたらいいなと思うのですが、続くでしょうか…。

さて、義父に借りていた記事を切り抜いた後、グループ展でご一緒した作家さんのご実家へ寄らせていただきました。そのお家がこれまた素敵で、大切に管理されている様子やご家族が作られたもの、それにまつわる素敵なエピソードなど沢山うかがい、温かい気持ちになりました。お土産に包装紙等を利用した紙の箱に入った、葉脈のみ残るよう加工されたホオズキの実をいただきました。それがまた何とも素敵で。

休日に愛用しているクレヨン箱を作ろうと思ったのも、こんな出来事が心に残っていたからなのかもしれないですね。

今週は様々なことで忙しかったのですが、10日木曜日に関野家の大きな出来事がありました。
それは、保護猫杏(あんず)ちゃんを迎え入れたことです。


我が家に着いたばかりの杏。ずっと唸っていました。


2日目(金)、ケージから出てこちらの様子をうかがっています。一日の終わりには身体を触らせてもらえるようになりました。
3日目(土)、やっと排泄ができました。こちらも一安心。でも先住猫市松とは唸り合い。大丈夫かなとちょっと心配に。

そして4日目(今日)の朝。

猫たちがお腹を見せ合っています。彼らなりのやり方で、じっくりと距離を縮めているのかしら。市松に遊んでもらいたい杏が後をついていき、市松は衝突を避けるためにその場を去るという感じです。杏ちゃんはすっかり慣れていますが、市松のストレスが溜まらないように気を付つけたいです。

今回保護猫を譲り受けていろんな学びがありました。
保護団体の方々の献身的な活動、そして子猫の預かりボランティアさん達の存在。
想定外だったのは、「市松の良い所の発見」です。
上手に距離を取り、唸られても気にせず、でも度を越した時には諭すように唸る。
いつまでもやんちゃな坊主だと思っていたのですが、こうして観察をすると、いつの間にか穏やかで優しい大人の猫に成長していました。
小さな猫ももちろん可愛い。だけど市松もますます可愛い。
そして、虹の橋をわたった楓は、世界に一匹のかけがえのない猫であったこともより鮮烈に感じられるようになりました。





お盆休み、田舎に帰って家族や懐かしい友達に会う人もいるでしょう。
私のように、お盆に帰省しない人たちも、ちょっと昔のことを思い出す瞬間が増えたりしているのではないでしょうか。
私は最近昔のことをよく思い出します。両親が年を重ねてきたから余計でしょう。
過ぎた時間は戻らないけれど、これからまだまだ思い出は沢山作れます。
今度実家に戻るときには、杏の写真を沢山見せて、いろんな話をしようと思います。

暑さのピークが過ぎたとはいえ、クーラーなしでは過ごせない毎日です。
皆様くれぐれもご自愛ください。

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